
1987年にファミコンで発売された『アルゴスの戦士』は横スクロール型のアクションゲームです。新しくNintendo Switch Onlineに追加されたので遊んでみました。
もくじ
夕日が印象的なゲーム

このゲームで印象的なのがゲーム開始直後の夕日と哀愁漂うBGMです。しかし夕日にみとれていると、甲羅を丸めて転がってくる敵や大きなカメにやられてしまいます。
ヨーヨーで戦う?
主人公は半裸のマッチョな戦士で円盤状の武器を飛ばして敵を倒します。飛ばすとすぐ戻ってくるので円盤というよりヨーヨーと言ったほうがいいかもしれません。
スーパーマリオのようだけど
武器で敵を倒すだけでなく、スーパーマリオのようにジャンプして敵を踏みつけることができます。でも敵を倒せるわけではなく動きが少し止まるだけです。倒せませんが挟み撃ちにあったときに敵を踏み台にして回避できます。
マリオと同じような感じで遊んでいると後ろからも敵が出てくるので驚きます。始まったばかりなのに敵が前後から出てくるなんて昔のゲームって容赦がないですよね。
敵はどれも硬く一撃では倒せません。そのため敵に挟まれたら無理をして戦わず、ジャンプで回避しないとダメージを受けてしまいます。
おおきなのっぽのおじいさん

ステージの所々にある扉に入ると大きいおじいさんが座っています。遠近法で大きく見えているのかと思いましたが、レンガの大きさが同じなので本当に大きいおじいさんのようです。
どこの扉に入ってもいるので同じ人かと思いましたが複数人いるのかもしれません。おじいさんといっても筋肉がすごいので普段から相当鍛えているようです。
情報をくれる
きっと仙人みたいな人でしょうね。このおじいさん、毎回ひとことコメントをくれるのですが、あまり役に立ちません。基本的に語彙が少ないというか、説明が足りないんですよね。
画像のおじいさんは「ぼーがん」がないと進めないと教えてくれますが、そのぼーがんがどこにあるのかについては何も教えてくれません。
とつぜん見下ろし型の世界に変わった!

ある扉に入ったとき、また仙人のおじいさんがいるのかと思ったら急に視点がガラッと変わってびっくりしました。横スクロールからいきなり見下ろし型のステージに変わったのです。
斜めジャンプを使おう
基本的に上下左右にしか移動できないのですが、ジャンプするときだけは斜めに移動できるのを発見しました。このステージは移動がちょっと面倒だったのですが、斜めジャンプ移動をうまく使うと少し早く進めます。
たまに弾を飛ばしてくる敵が出てきますが、それもジャンプでかわせることに気づきました。残念ながら円盤状の武器は盾としては使えないようです。
そしてここでもカメのような敵がでてきました。この世界には硬い甲羅の生き物が多いようです。
制限のあるグラフィック表現に注目

気になったのは海の表現です。わずか2色で海が描かれているのですが、青いベタ塗りに白い線で荒波が表現されています。
風呂敷模様のようにも見えますが、ファミコンの技術的な制限の中でどうやったら海に見えるだろうかと試行錯誤した形跡が見えます。
見る側の想像力で補う表現
いまになって見ると全く動かない波模様だし、同じパターンの繰り返しで違和感があります。
しかし当時は動く波の表現などなかったのだからこれでも十分海に見えたはずです。崖の下にある海に落ちれば助からないということは伝わります。
グラデーションを表現
注意して見ると、海以外の崖や草原なども黒を抜かせば2色で描かれています。崖なんてグラデーションまで表現されています。わずかな色数で工夫していますね。
謎のステータス画面!

一時停止しようとスタートボタンを押すと、なんとステータス画面のようなものが現れました。これは意外でした。当時遊んだときに見ているはずですが忘れていました。
胸力ってなに?
腕力はおそらく攻撃力のことでしょうね。胸力とはなんでしょうか?攻撃力があるので体力のことでしょうか?そして精神力のところだけ数字ではなくブロックで表示されています。
ステータス画面の「ぱわああっぷ」を選択してみました。心なしか武器の射程と威力が上がったような気がします。「せんざいのうりょく」についてはよくわかりません。見出しなのか選択項目なのかはっきりしません。
アクションRPG
この時代のアクションゲームで成長要素があるのって珍しかったんじゃないでしょうか。ただのアクションゲームだと思ったらアクションRPGだったようです。
漢字が使われている
そして注目すべき点は「腕力」や「胸力」などに漢字が使われています!当時遊んでいたときにこの漢字を読めたのかは覚えていません。そういえばファミコンのゲームで漢字が使われたのっていつからなんでしょうか。
ファミコンが出たばかりの頃は漢字どころか、ひらがなも使われていなかった記憶があります。このゲームで使われている漢字はおそらくステータス画面だけだと思いますがちょっとびっくりしました。
はちゃめちゃ大進撃!?

そして気になるのがソフトのパッケージに「はちゃめちゃ大進撃」とサブタイトルがついていることです!さらに主人公のイラストが子供です!敵もちょっとかわいい感じです。そんな軽いノリだとは思いませんでした。
ゲーム内の敵はみんないかつい感じだし、BGMもどんよりしているし、いきなり夕日だし、全体的に重い感じのゲームですよね。どう見てもはちゃめちゃ要素は見当たりません。
パッケージぐらいしか情報がない時代
当時のファミコンのパッケージは店頭で目立つことが実際のゲームイメージよりも優先されていたのでしょう。
買った後のパッケージはどこかへ行ってしまうことが多いし、僕もこれを友達に借りたときはソフトだけでパッケージは見ていません。
このパッケージに惹かれてソフトを買った子供は、ゲームを始めたら半裸の男がひたすら硬いカメを退治するゲームなので違和感を感じたはずです。
硬派なゲームなのに
おそらく子供向けにパッケージだけかわいいイラストに変えてはちゃめちゃ要素を追加したのでしょう。当時、このゲームは硬派なんだよと制作側と営業担当がもめたりしたのかもしれません。
ぼーがんはどこに!?

仙人に言われたぼーがんですが、結局みつかりませんでした。昔のゲームをネットで調べるのも野暮なので何の情報もないまま遊びましたが難しいですね。そして森のステージで行き止まりになってしまいました。
長い道のりのだったのに…
この先に行くにはぼーがんか、それとも別のアイテムが必要なのかもしれません。ここに来るまで長い道のりだったのですが、また戻らないといけないのかとちょっとうんざりしました。
しかし戻ろうとしましたが、元の見下ろし型ステージには戻れない?ようなのでここで冒険を終えました。それにしてもぼーがんはどこに…。ぼーがんが見つかったらまた追記します。